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AWSのPartner Revenue Measurement(PRM)とは?仕組みと2027年のパートナー支援への影響

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この記事の要点

Partner Revenue Measurement(PRM)は、AWSが、パートナーの製品が牽引したAWSサービスの消費を計測し、製品別・AWSサービス別・請求期間別の収益寄与(Attributed Revenue)として示す仕組みです。自社のSaaS売上やAWS Marketplaceの取引額とは別の数値で、パートナーの売上や受取額ではありません。AWSのパートナー向けブログによると、2027年からPRMのAttributed Revenueはパートナー向け資金支援の判定に使われ、新しい要件は2027年を通じてプログラムごとに展開されます。ただし、対象のプログラムやしきい値は、2026年10月29日時点のブログには書かれていません。AWS Marketplaceへの掲載だけでは計測は完了しないため、アカウントのリンク、AWS Cost Explorerの有効化、計測方式の選択と担当部署の決定を先に進めます。

AWSのパートナー向けに「PRM」という言葉が出てきたとき、顧客管理の文脈で使われるPartner Relationship Managementを思い浮かべる方もいるかもしれません。この記事で扱うのは、AWSが提供するPartner Revenue Measurement(PRM)です。パートナーの製品が牽引したAWSサービスの消費を計測し、収益寄与として示す仕組みです。(PRMとは)

2026年9月30日に公開されたAWSのパートナー向けブログは、2027年からこの数値がパートナー向けの資金支援の判定に使われると説明しています。(AWSパートナー向けブログ)そのため、SaaS事業責任者やAWSアライアンス担当は、「自社の売上管理と何が違うのか」「何を準備すればよいのか」を、早めに判断する必要があります。

この記事は、PRMの入口として、何を測る仕組みで、なぜ今準備するのかを整理します。内容は、2026年10月29日に確認したAWSの公式ドキュメントとブログにもとづきます。計測方式の実装はPRMの実装方式の比較と設定で、計測結果の確認と案件への紐付けはPRMの計測結果の確認と案件への紐付けで扱います。

PRMとは何を測る仕組みか

PRMは、パートナーが収益寄与を測り、自社の貢献を示し、AWSとの協業の機会を広げるための機能群です。AWSの説明によると、パートナーと顧客の双方のAWSアカウントにわたる、実際のAWSサービスの消費にもとづいて、パートナーの貢献を可視化します。(PRMとは)

測る対象は、パートナーの販売額ではありません。パートナーの製品が動かしているAWSリソースと、そのリソースが消費したAWSサービスの使用額です。実装後は、Attributed Revenue Dashboardで、製品別、AWSサービス別、請求期間別に収益寄与を確認できます。(PRMとは)

PRMのガイドが公開されたのは2026年1月29日で、当初の方式はResource Tagging(リソースタグ付け)だけでした。2026年4月2日に、User Agent String(ユーザーエージェント文字列)とAWS Marketplace Meteringが方式として加わり、ガイドは方式別の構成に改められました。(ドキュメント履歴)その後も、対象サービスの追加や、複数のパートナーが同じリソースを計測できる仕組みの追加が続いており、仕様は更新の途上にあります。

PRMは、顧客の環境に影響を与えない仕組みとしても説明されています。AWSの顧客向けFAQによると、顧客の環境にインストールするソフトウェアはなく、性能への影響や請求の構造の変更もありません。パートナーに渡るのは、全顧客を合算した、集計済みの収益寄与の数値だけです。個々の顧客に固有のPRMのデータは、パートナーに共有されません。(顧客向けFAQ)顧客の環境にタグを付ける方式を使う場面では、この説明を顧客への案内に活用できます。

なお、PRMは、2026年10月29日時点では、コマーシャルリージョンのみが対象です。ソブリンクラウドや政府向けのリージョンへの拡大は、今後の予定として案内されています。(顧客向けFAQ)

自社の売上・AWS Marketplaceの取引額・AWSへの寄与の違い

「売上」と名前の付く数値が複数あるため、PRMのAttributed Revenueを自社の売上と取り違えてしまうかもしれません。PRMのAttributed Revenueは、自社製品に帰属するAWSサービスの消費にもとづく収益寄与で、自社の売上や受取額ではありません。AWSの消費を測る数値なので、顧客に請求した金額とは、測っている対象が違います。

APN Customer Engagements(ACE)は、AWSと安全に案件を共有して、共同で営業するための枠組みです。四つの数値の違いは、次のとおりです。

項目何を表すか主な用途
SaaS売上顧客に提供する自社サービスの販売額自社事業の売上管理
AWS Marketplaceの販売レポートAWS Marketplaceでの取引・請求・送金など販売と入金の把握
PRMのAttributed Revenue自社製品に帰属するAWSサービス消費に基づく収益寄与AWSとの協業やPRMの評価・運用
ACE案件AWSと共有する営業案件共同販売の案件運用

AWS Marketplaceの販売レポートの見方は販売レポートの記事で、共同販売の案件運用は共同販売の記事で扱っています。

この四つは、更新の時期も違います。AWS Marketplaceの販売レポートは取引や請求にもとづき、ACEの案件は営業の進行に合わせて更新します。一方、PRMのAttributed Revenueは月次で処理され、前月分が月末から17日後に提供されます。(Attributed Revenue Dashboardの仕様)そのため、PRMの数値は、当月の状況を確認する用途には使えません。

PRMの数値には、もう一つ注意点があります。同じAWSリソースに複数のパートナーがタグを付けた場合は、タグを付けたそれぞれのパートナーに収益寄与が帰属されます。(Resource Taggingの実装)したがって、各社に帰属した数値を合算しても、AWSの総売上として読むことはできません。Attributed Revenueは、自社製品がAWSの消費にどれだけ寄与しているかを示す指標として扱います。

AWSが説明する2027年の資金支援との関係

PRMを今から準備する理由は、AWSのパートナー向けブログにあります。ブログによると、2027年から、PRMのAttributed Revenueが、AWSのパートナー向け資金支援の判定に使われます。新しい要件は、2027年を通じて、プログラムごとに展開されると説明されています。(AWSパートナー向けブログ)

ブログが述べているのは、ここまでです。その影響で、2026年10月29日時点のブログには、どのプログラムや特典が対象なのか、適格性のしきい値がいくらなのかは書かれていません。一律の期日や支援額も示されておらず、PRMを実装すれば資金支援を受けられるという説明でもありません。各プログラムの要件は、2027年を通じて順次示される予定のため、AWSの案内で確認する必要があります。

ブログは、準備の進め方として、最も利用されている製品や、サービスデリバリーの案件から、PRMの適用範囲を広げることを勧めています。始めるために必要なものとして、次の三つが挙げられています。(AWSパートナー向けブログ)

  • 公開済みのAWS Marketplaceの掲載
  • AWSアカウントとAWS Partner Centralアカウントのリンク
  • 3つの計測方式のうち、1つ以上の実装

PRMの準備が、すでに別の手続きの前提条件になっている例もあります。Foundational Technical Review(FTR)の申請経路のうち、SOC 2 Type IIレポートまたはAWS Well-Architected Frameworkレビューのレポートを提出する経路では、前提条件の一つに、AWS Marketplace製品でPRMが有効になっていることが含まれます。この条件は、製品がAttributed Revenue Dashboardに計測済みの製品として表示されたときに満たされ、PRMを有効にしてから計測データが表示されるまでに、最大7日かかることがあります。(FTRの申請)これは、この申請経路の前提条件であり、AWS Marketplaceに掲載するすべての製品に共通する必須条件ではありません。ただし、PRMの設定が他の手続きの待ち時間を左右し得ることを示す例として、準備の時期を決めるときの参考になります。

共同販売への影響は、AWS Marketplace掲載後の共同販売で整理した、ACEやISV Accelerateの条件と併せて確認します。掲載そのものの利点と負担は、AWS Marketplaceに出品するメリットと注意点にまとめています。

自社アカウントで動かすSaaSと、顧客環境に入る製品で異なる計測対象

PRMが測るのは、製品が動かすAWSリソースの消費なので、そのリソースがどのAWSアカウントにあるかで、計測の考え方が変わります。AWSの公式ガイドは、製品のアーキテクチャを、次の三つのパターンで整理しています。(開始手順)

パターン構成典型的な製品
Pattern #1 Partner Accountすべての構成要素が、パートナーのAWSアカウントとAmazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)内にある自社のAWSアカウントでSaaSを運用する場合
Pattern #2 Customer Accountすべての構成要素が、顧客のAWSアカウントとAmazon VPC内にある顧客の環境にデプロイして使う製品
Pattern #3 Hybrid構成要素が、両方のアカウントに分かれている顧客環境のエージェントと、自社の管理基盤を組み合わせる製品

三つのパターンは公式ガイドの分類で、典型的な製品として挙げたものは、この分類を製品に当てはめた例です。

自社のAWSアカウントでSaaSを運用する場合は、計測の対象が自社のアカウントのリソースになります。この場合、顧客のアカウントに手を入れる必要がないため、タグの付与や、アプリケーションのAWS API呼び出しの設定は、自社の管理の範囲で進められます。複数の顧客が同じ基盤を共有するマルチテナントSaaSでは、顧客ごとの収益寄与を案件に対応付ける段階で、Revenue Attribution IDの設定が関わります。この設定は、計測結果の確認と案件への紐付けで扱います。

顧客の環境に入る製品では、計測の対象が顧客のアカウントのリソースを含みます。その場合は、顧客との調整が必要になります。顧客向けFAQには、次の点が記載されています。(顧客向けFAQ)

  • パートナーがタグを付けられるのは、顧客が明示的に付与したAWS IAMの権限の範囲内だけで、顧客はその権限をいつでも取り消せる
  • PRMは、顧客のアカウント、リソース、アプリケーションのコードへのアクセスをAWSやパートナーに与えない
  • タグは、1つのリソースに最大10パートナー分を付けられ、それぞれが顧客のユーザー定義タグの50個の枠のうち1つを使う
  • AWS Organizationsのタグポリシーを使っている顧客は、タグキーを許可する更新を一度行う必要がある
  • タグが環境に合わない顧客には、タグを必要としないUser Agent String方式を依頼できる

タグは、顧客や権限を持つ利用者が削除するか、リソースが終了するまで残り、削除すると収益寄与は止まります。顧客の環境を計測対象に含める場合は、導入時の説明に加えて、タグが消された場合にどう検知して再付与するかも、運用の取り決めに含めておく必要があります。

製品の掲載、AWS Partner Centralとのアカウント連携、対象AWSサービスを確認する

計測方式を選ぶ前に、前提条件を満たしているかを確認します。公式ガイドが挙げる前提条件は、次のとおりです。(前提条件)

  1. AWS Partner CentralとAWSアカウントがリンクされている
  2. 製品がAWS Marketplaceに掲載されている
  3. 製品が、対象のAWSサービスを1つ以上使っている
  4. AWS Cost Explorerが有効になっている

AWS Partner CentralとのAWSアカウントのリンクでは、リンクしたAWSアカウントが、AWS Partner CentralでのAWS Partner Network(APN)の活動のprimary account(主アカウント)になります。このアカウントは、AWS Partner Network(APN)の資金支援の適格性におけるPRMコンプライアンスの判定にも使われます。つまり、PRMの計測結果が資金支援の判定に使われる場合、判定の単位になるのは、リンクしたAWSアカウントです。また、このアカウントには、年次のAPNメンバーシップ費用も請求されます。AWS Marketplaceのアカウントが複数ある場合、AWSは、グローバル事業を代表する新しいAWSアカウントを作成してリンクし、各AWS MarketplaceアカウントをSubsidiary Account Connections(子会社アカウントの接続)でprimary accountに接続することを推奨しています。(前提条件)判定のアカウントと請求先が、どのAWSアカウントになるかに関わるため、PRMの実装より前に、リンクするアカウントを社内で決めておきます。

AWS Cost Explorerの有効化は、見落としやすい項目です。公式ガイドは、前提条件として、AWS Cost Explorerが有効であることを確認するよう記載しています。(前提条件)自社のAWS組織で、AWS Cost Explorerを誰が管理しているかを、事前に確認してください。

対象のAWSサービスの確認も、前提条件に含まれます。Resource Taggingの対象には、Amazon EC2、Amazon RDS、Amazon S3、AWS Lambda、Amazon ECS、Amazon DynamoDB、Amazon SageMaker AIなど、多数のAWSサービスが含まれます。ただし、Amazon S3はストレージ費用のみでリクエストは除かれるなど、サービスごとに対象の範囲が限られています。(Resource Taggingの対象サービス)User Agent Stringの対象は、2026年8月31日の更新で24から119のAWSサービスに拡大され、管理(コントロールプレーン)のAPI呼び出しだけが対象で、データプレーンの操作は対象外です。(User Agent Stringの対象サービス)二つの方式で、対象のAWSサービスの一覧は一致しないため、採用する方式ごとに、自社の製品が使うAWSサービスが対象に含まれるかを確認します。対象外のサービスの一部の支出は、Resource Taggingでは「Other」、User Agent Stringでは「Misc」に集約されます。

さらに、AWS Marketplaceに登録した製品のProduct Code(製品コード)が、すべての方式で必要です。Product Codeは、AWS Marketplace Management Portalの製品の概要から確認でき、Product ID(製品ID)とは別の値です。(Product Codeの取得)取得の手順と取り違えの防ぎ方は、実装方式の比較と設定で扱います。

計測結果を確認するAttributed Revenue Dashboardを使うには、AWSコンソール上の新しいAWS Partner Centralへ移行していることも前提です。(Attributed Revenue Dashboardの仕様)

3つの計測方式を選び、担当部署を決める

PRMの計測方式は三つあります。(開始手順)

方式内容主な対象・留意点
AWS Marketplace Metering追加の設定なしで収益寄与を帰属させる、自動の方式Amazon Machine Image(AMI)製品とMachine Learning(ML)製品が対象。顧客がAWS Marketplace経由で購入して使うことが前提
Resource TaggingAWSリソースに、Product Codeを含むタグを付けるタグは、削除されるかリソースが終了するまで有効。Infrastructure as Code(IaC)で管理するリソースは、IaCのツールでタグを付ける
User Agent StringAWS APIやCLIの通常の呼び出しに、決まった形式の文字列を含める管理(コントロールプレーン)のAPIが対象で、データプレーンは対象外。リソースへのAPI操作が月に1回以上必要

AWS Marketplace Meteringは、AMI製品とML製品を対象とした、追加の入力が要らない方式です。SaaSは、この方式の対象として記載されていません。SaaSのBatchMeterUsageは、顧客に従量課金を請求するためのAPIで、PRMの自動計測とは別のものです。(AWS Marketplace Metering方式)SaaS製品がPRMに対応するときは、Resource TaggingとUser Agent Stringのどちらか、または両方を実装します。SaaS Contract(SaaS契約。契約期間と購入する権利をあらかじめ定め、前払いまたは支払スケジュールで請求する料金モデル)のように従量課金のAPIを使わない製品でも、PRMの方式の選択は必要です。従量課金(メータリング)の実装は、SaaSのメータリングで扱っています。

方式の選択は、公式ガイドが示す三つの観点で絞り込めます。(開始手順)

  • 製品が使うAWSサービスが、方式ごとの対象に含まれるか
  • AWS Marketplaceに、SaaS、AMI、ML、Professional Servicesのどれを掲載しているか
  • 製品が、Pattern #1、#2、#3のどれに当たるか

方式を選んだら、担当部署を決めます。方式ごとに、変更が必要な場所が違うためです。次の表は、AWSが定めた役割分担ではなく、方式ごとの作業内容から割り出した担当部署の例です。

作業担当部署の例
AWS Partner CentralとAWSアカウントのリンク、AWS Cost Explorerの有効化アライアンス担当と、AWSアカウントの管理者
Resource Taggingの実装インフラ担当(AWS CloudFormation、Terraform、AWS Cloud Development Kit(AWS CDK)などのIaCを管理する担当)
User Agent Stringの実装アプリケーションの開発担当(AWS SDKの設定を管理する担当)
Product Codeの確認、掲載内容との整合AWS Marketplaceの掲載を管理する担当
顧客環境へのタグ付けの合意顧客対応の担当(カスタマーサクセスや導入支援)

計測を始める製品の順番は、ブログの推奨に沿って、最も利用されている製品や、サービスデリバリーの案件から決めます。複数の製品を掲載している場合は、全製品を一度に実装するのではなく、順に適用範囲を広げます。

実装の詳細は、PRMの実装方式の比較と設定で扱います。タグキーの形式、User Agentの設定値、検証の手順は、そちらの記事をご確認ください。

今着手する準備のチェックリスト

PRMの準備は、AWS Marketplaceへの掲載の有無によって、最初の一手が変わります。

まだ掲載していないSaaS企業

PRMの前提条件には、AWS Marketplaceへの製品の掲載が含まれます。そのため、未掲載のSaaS企業は、PRMに向けた製品とAWSアカウントの準備から始めます。掲載の手順はAWS MarketplaceにSaaSを出品する方法にまとめています。

□ 掲載する製品と、料金モデルを決める

□ 販売者登録と、AWS Partner CentralとのAWSアカウントのリンク先を決める

□ 製品が使うAWSサービスと、製品のアーキテクチャ(Pattern #1、#2、#3)を整理する

□ 採用候補の計測方式で、対象のAWSサービスに自社の製品が含まれるかを確認する

□ AWS Cost Explorerの有効化を、AWSアカウントの管理者に依頼する

すでに掲載している企業、AWSとの協業を検討している企業

掲載済みの製品は、最も利用されている製品から、計測の準備を始めます。

□ AWS Partner Centralにリンクしているアカウントが、PRMコンプライアンスの判定アカウントとして適切かを確認する

□ AWS Marketplace Management Portalで、製品ごとのProduct Codeを確認する

□ 計測する製品の優先順位を決める

□ 製品ごとに計測方式を選び、担当部署を決める

□ 顧客環境にタグを付ける場合は、顧客への説明と合意の手順を決める

□ 新しいAWS Partner Centralへの移行状況を確認する

□ AWSの資金支援の案内を、2027年を通じて定期的に確認する担当者を決める

準備の相談先とDeshimaの対応範囲

PRMの実装は、AWSアカウント、AWSリソース、アプリケーションのコードに関わる作業で、自社で進めます。Deshimaは、PRMのタグ付けの自動化、SDKのUser Agentの設定、Revenue Attribution IDの登録と配分、ダッシュボードの運用を、機能として提供していません。PRMの実装の代行も、お約束していません。

掲載前の準備では、Deshimaの無料アカウントで、掲載に必要なタスクの一覧と日本語の掲載ガイドを確認できます。Deshimaが対応しているのは、SaaS Contract型の製品の掲載準備と、購入者・契約情報の取得と同期、利用申請フォーム、Amazon EventBridgeへのイベント発行です。従量課金(メータリング)とChannel Partner Private Offer(CPPO)は対象外です。Deshimaの利用料は、初期費用と月額費用が0円で、費用が発生するのは製品が売れたときの販売手数料のみです。料率は個別にご提案しています。対応範囲はトップページのFAQに、料金の考え方は料金のセクションに記載しています。

すでに掲載している企業が、AWSとの協業の方針を整理したい場合は、有償オプションのプロフェッショナルサービスがあります。支援の範囲は、AWS Marketplace掲載方針の設計と、AWSとのCo-Sellのアドバイザリーです。PRMを含むAWSとの協業の進め方は、掲載方針や共同販売の計画と併せて、まずお問い合わせからご相談ください。

Deshimaは更新が多いため、最新の機能と対応範囲は、無料のアカウントを作成したうえで、プロダクト内のドキュメントでご確認ください。

よくある質問

PRMはAWS Marketplaceの販売額を測る機能ですか?
いいえ。AWSのPartner Revenue Measurement(PRM)が測るのは、パートナーの製品が牽引したAWSサービスの消費に基づく収益寄与(Attributed Revenue)です。AWS Marketplaceでの取引、請求、送金を把握するには、AWS Marketplaceの販売レポートを使います。PRMの数値は、自社の売上や受取額とは別のものです。
SaaS企業だけが対象ですか?
いいえ。AWSのPartner Revenue Measurement(PRM)の公式ガイドは、AWS Marketplaceに掲載する製品の種類として、SaaS、Amazon Machine Image(AMI)、Machine Learning(ML)、Professional Servicesを挙げています。このうちAWS Marketplace Metering方式で自動計測されるのは、AMI製品とML製品です。SaaSは、Resource Tagging(リソースタグ付け)かUser Agent String(ユーザーエージェント文字列)の方式で計測します。
AWS Marketplaceに掲載すれば計測は完了しますか?
完了しません。AWS Marketplaceへの掲載はPartner Revenue Measurement(PRM)を始める前提条件の一つで、掲載に加えて、AWS Partner CentralとAWSアカウントのリンクと、計測方式の実装が必要です。掲載だけで自動計測されるのは、AWS Marketplace Metering方式の対象であるAmazon Machine Image(AMI)製品とMachine Learning(ML)製品です。SaaSは、この方式の対象として記載されていません。
2027年から全パートナーに同じ条件が適用されますか?
同じ条件が適用されるとは説明されていません。AWSのパートナー向けブログは、2027年からPartner Revenue Measurement(PRM)のAttributed Revenueがパートナー向け資金支援の判定に使われ、新しい要件が2027年を通じてプログラムごとに展開されると述べています。対象のプログラムやしきい値は、2026年10月29日時点のブログに書かれていないため、各プログラムの案内で確認してください。
Foundational Technical Review(FTR)やAPN Customer Engagements(ACE)とPRMはどう関係しますか?
Foundational Technical Review(FTR)には、Partner Revenue Measurement(PRM)を有効にしていることを前提条件とする申請経路があります。AWS Partner Centralの公式ガイドでは、SOC 2 Type IIレポートまたはAWS Well-Architected Frameworkレビューのレポートを提出する申請経路で、製品がAttributed Revenue Dashboardに計測済みの製品として表示されることが条件です。APN Customer Engagements(ACE)は、AWSと共有する営業案件の枠組みで、PRMとは別の仕組みです。ただし、PRMのRevenue Attribution IDを使うと、計測した収益をACEの案件に対応付けられます。