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AWS MarketplaceのExpress Private Offersとは?条件付き見積もりを自動化する仕組み

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この記事の要点

Express Private Offersは、販売者があらかじめ登録した料金表(rate card)と適格基準にもとづき、AWS MarketplaceがPrivate Offer(プライベートオファー)を自動で生成する機能です。対象はSaaS ContractとSaaS Contract with Consumptionで、利用にはRequest Private Offerのボタン機能のオンボーディングが必要です。料金表は数量、Total Contract Value(TCV)、買い手の属性の三つの型で、割引とTCVの上限も設定します。基準外の案件は営業が対応します。

個別見積もりの依頼が、毎週のように営業に届いているとします。中身を見ると、ユーザー数と契約期間が違うだけで、割引の考え方はほとんど同じです。こうした標準的な案件まで、営業が一件ずつPrivate Offer(プライベートオファー)を作成する必要があるのでしょうか。

AWS Marketplaceは、この負担を減らす機能としてExpress Private Offersを用意しています。販売者が料金表(rate card)と適格基準をあらかじめ登録しておくと、条件に合う買い手には、Private Offerが自動で生成されます。条件に合わない案件は、営業が対応するフローに送られます。(Express private offers)

本記事では、この仕組みで何を自動にし、何を営業に残すかを決めるための、条件の設計を扱います。通常のPrivate Offerの発行手順は、AWS MarketplaceのPrivate Offerとは?に戻します。

本記事の内容は、2026年10月28日に確認したAWSの公式ドキュメントにもとづきます。仕様は変わることがあるため、判断の前には各出典で最新の内容を確認してください。

通常のPrivate Offer、Express Private Offers、自動更新の違い

名前の似た三つの仕組みは、誰が発行のきっかけを作るかと、価格が何で決まるかが異なります。2026年10月28日時点の公式ドキュメントから、違いを整理すると次のとおりです。

観点通常のPrivate OfferExpress Private Offers自動更新
発行のきっかけを作る人販売者。交渉のあとに、AWS Partner Centralでオファーを作成する買い手。製品ページの「Get Express Private Offer」ボタンから依頼するAWS Marketplace。契約の終了日に、更新オファーを生成する
価格の決まり方販売者と買い手が交渉した個別の価格販売者が事前に登録した料金表と適格基準元のオファーに付けた更新条件(据え置き、固定率の値上げ、範囲を決めた値上げ)
対象の料金モデルAMI、コンテナ、専門サービス、機械学習、SaaSなどの製品種別SaaS ContractとSaaS Contract with Consumption契約料金(contract pricing)のオファー
営業の関与条件の交渉から発行まで、営業が担う基準を満たす案件では不要。基準外の案件だけ営業が対応する原則として不要。範囲を決めた値上げでは、更新ごとに率の確定が必要
買い手が受け取る場面販売者が送るURLや、製品ページのバナーなど依頼の直後に、条件を満たせばオファーが生成される更新の終了日に、買い手の代わりに承諾される(買い手が止めない限り)

表の出典は、通常のPrivate Offerの欄がPrivate Offerの概要、対応する製品種別、Private Offerの作成です。Express Private Offersの欄は、Express private offersと動作の流れ、自動更新の欄は、Private Offerの概要と自動生成されるPrivate Offerです。

つまり、通常のPrivate Offerは「交渉した結果を、販売者が発行する」仕組みです。Express Private Offersは「事前に決めた条件を、買い手が選んで、自動で発行される」仕組みです。自動更新は、すでにある契約の「次の期間」を、事前に決めた更新条件で続ける仕組みです。三つは目的が違うため、置き換え合うものではなく、案件の段階に応じて使い分けます。

なお、自動更新の更新条件の設計は、AWS MarketplaceのPrivate Offer自動更新で扱っています。AWS Partner Centralの「Auto-generated private offers」タブには、更新のオファーと、Express Private Offersのオファーが表示されます。Express Private Offersのオファーは、条件を満たした買い手が、販売者の公開した料金表から自分でオファーを作ったときに生成されると、公式ドキュメントは説明しています。(自動生成されるPrivate Offer)

対象となる料金モデルと、Request Private Offerの準備

対象は、SaaS ContractとSaaS Contract with Consumption

Express Private Offersの対象は、SaaS Contract(SaaS契約。契約期間と購入する権利をあらかじめ定め、前払いまたは支払スケジュールで請求する料金モデル)と、SaaS Contract with Consumption(従量制料金によるSaaS契約。契約の料金に加えて超過分を従量で請求する料金モデル)の製品です。(Express private offers)製品種別の一覧にも、Express Private OffersがSaaSの契約型の製品で使えると書かれています。(対応する製品種別)

SaaS Subscription(SaaSサブスクリプション。時間単位の使用量に応じて請求する従量課金の料金モデル)は、確認した公式ドキュメントでは、対象として挙がっていません。そのため、SaaS Subscriptionだけで出品している製品でも使える、と考えてしまうのは避けてください。自社の製品が対象になるかは、AWS Partner Centralの設定画面で確かめます。

SaaS Contract with Consumptionには、制約が一つあります。契約料金のうち、従量の部分は、料金表では割引できず、公開価格のままです。(Express Private Offerの設定)

利用するために、販売者が整えるべきこと

公式ドキュメントが挙げる前提は、次のとおりです。(Express Private Offerの設定)

  • 有効なSaaS ContractまたはSaaS Contract with Consumptionの掲載があること
  • Request Private Offerのボタン機能のオンボーディングを完了していること
  • 料金設定に必要な権限があること

権限には、AWSMarketplaceFullAccessかAWSMarketplaceSellerFullAccessのマネージドポリシーを使えます。設定画面には、AWS Partner Centralの「Private offers」タブか「Products」タブから入ります。(Express Private Offerの設定)

二つ目の、Request Private Offerのオンボーディングについて補足します。Express Private Offersの文書は、オンボーディングが必要だと述べていますが、その内容は説明していません。Request Private Offerのボタン機能の前提は、Private Offerの作成のガイドが、次のように説明しています。(Private Offerの作成)

  • APN Customer Engagements Program(ACE)に所属していること
  • AWS Partner CentralとAWS Marketplaceのアカウントをリンクしていること
  • 製品で、Private Offerの依頼を有効にしていること

ACEの登録後は、ステータスが2週間ごとに更新され、更新が済むまでボタンは表示されません。ボタン機能の準備には時間がかかり得るため、Express Private Offersの設計に入る前に、早めに確認しておくのが安全です。ボタンの設定と、届いた依頼の受け取り方は、AWS Marketplaceで見つけてもらうには?で整理しています。

料金表に使うカスタムディメンション

料金表の基準は、製品の料金ディメンション(購入者に請求する計量単位)です。公開価格のディメンションとは別に、Private Offer専用のカスタムディメンションを作ることもできます。公式ドキュメントによると、カスタムディメンションはPrivate Offerの作成画面からしか作れません。製品の掲載画面では、すべてのディメンションが公開価格と結び付くため、公開から見えてしまうからです。(カスタムディメンションの作成)

作り方は、ドラフトのPrivate Offerを作成して、その中でカスタムディメンションを定義し、保存して終了します。オファーを公開する必要はありません。処理には通常5分から15分かかり、「Request log」タブで「Succeeded」になれば使えるようになります。(カスタムディメンションの作成)

料金ディメンションそのものの設計は、AWS Marketplaceの料金ディメンションとは?に戻します。

依頼からオファーが生成されるまでの流れ

公式ドキュメントは、仕組みを三つの段階で説明しています。(動作の流れ)

  1. 料金表の設定:販売者が、基本の価格、ディメンションの説明、契約期間の上限、End User License Agreement(EULA)の要件、オファーの有効期限、割引の方式を登録します。ディメンションの説明は、買い手が選ぶ際の手がかりになるため、250文字以上が求められます。
  2. 買い手の依頼:買い手が、製品ページの「Get Express Private Offer」ボタンを押します。AIエージェントが、販売者の基準と買い手の要望を照合しながら、質問を進めます。エージェントは、販売者の設定した範囲の中で動きます。
  3. オファーの生成と振り分け:買い手が選んだディメンション、契約額、属性に関する回答を、販売者の基準と照らします。条件を満たせば、割引を反映したPrivate Offerがすぐに生成されます。条件を満たさなければ、営業が対応するフローに送られます。

生成されたオファーは、名前に「express private offer」と付き、通常のPrivate Offerと同じ通知と管理の流れに従います。(動作の流れ、Express Private Offerの受け取りと識別)

数量、契約額、買い手の属性を使う料金表の考え方

料金表には、三つの型があります。単独でも、決められた組み合わせでも使えます。(Express Private Offerの設定)

料金表の型割引の根拠設定する内容
ディメンション型ディメンションごとの数量数量の階層ごとに、最小の数量と割引率を決める
Total Contract Value(TCV)型契約全体の金額金額の階層ごとに、最小の金額と割引率を決める
買い手の属性型買い手が回答する属性販売者が自然言語で条件を書き、AWSが質問票に変換する(最大5つの条件)

ディメンション型は、数量の階層で割り引く

ディメンション型では、ディメンションごとに数量の階層を作り、階層に最小の数量と割引率を設定します。階層の外にある数量には、割引が付きません。AWSの例では、1,000単位で5%、10,000単位で15%の階層を設定すると、500単位の購入は割引なし、5,000単位の購入は5%の階層になります。(Express Private Offerの設定)

階層の外にある数量は、販売者が設定しなくても、割引0%として扱われます。最下位の階層より少ない数量と、最上位の階層を超える数量の両方が、これにあたります。ただし、最上位の階層を超える数量が割引0%になるのは、契約額が、全体の設定であるTCVの上限を下回っている場合です。(Express Private Offerの設定)TCVの上限を超えた契約は、割引0%のオファーにはならず、営業が対応するフローに送られます。そのため、最上位の階層より多い数量を、割引0%のまま自動で通すのか、営業に送るのかは、階層の設計ではなく、TCVの上限で決まります。

TCV型は、契約全体の金額で割り引く

TCV型では、契約全体の金額が大きいほど、割引率が上がる階層を作ります。複数の階層を満たす場合は、最も高い割引の階層だけが適用されます。最小の金額に届かない契約も、階層の最大の金額を超える契約も、割引なしです。(Express Private Offerの設定)

契約額が、全体の設定であるTCVの上限を超えた場合は、扱いが異なります。割引0%のオファーにはならず、営業が対応するフローに送られます。(Express Private Offerの設定)

買い手の属性型は、質問票で割引の対象を絞る

買い手の属性型は、最も柔軟な型です。販売者は、どのような買い手に割引を出したいかを、自然言語で書きます。システムは、その内容を、買い手向けの質問票に変換します。条件は最大5つまで設定でき、割引を与える条件にも、オファーの対象から外す条件にも使えます。公式ドキュメントは、業種に応じて追加の割引を出す例や、企業の規模でオファーの対象を絞る例を挙げています。(Express Private Offerの設定)

ただし、AWSは買い手が入力した回答を検証しません。(Express Private Offerの設定)買い手の属性は、割引の対象を絞る目安にはなりますが、事実の確認ではありません。このため、属性だけで大きな割引を決める設計は避け、次の節で説明する割引の上限と組み合わせて使います。

複雑なディメンションの条件を、買い手の属性型で表す場合は、自然言語の指示を非常に具体的に書く必要があると、公式ドキュメントは注意しています。また、保護される特性にもとづく差別は禁止されており、他のオファーの設定と矛盾してはなりません。(Express Private Offerの設定)

組み合わせと、割引の計算

組み合わせには、決まりがあります。(Express Private Offerの設定)

  • ディメンション型とTCV型は、どちらか一方を、買い手の属性型と組み合わせられます
  • ディメンション型とTCV型は、同時には使えません。割引の考え方が根本的に違い、矛盾が生じ得るためです

複数の割引が適用される場合は、足し算ではなく、掛け算で計算されます。AWSの例では、TCV型で10%、買い手の属性型で5%の割引に該当すると、0.9 × 0.95 = 0.855となり、割引は15%ではなく14.5%になります。(Express Private Offerの設定)

次の架空の例で、設計の確認をしてみます(金額、条件、割引率はすべて架空の例です)。

条件(架空)設定
TCV型の階層5万ドル以上で5%、10万ドル以上で10%
買い手の属性型創業から5年以内の企業は、追加で5%
全体のTCVの上限30万ドル
全体の最大割引15%

この設定で、公開価格12万ドル分を契約する、創業3年の企業が依頼したとします。TCV型で10%、買い手の属性型で5%に該当するため、掛け算で割引は14.5%となり、12万ドルが10万2,600ドルになります。14.5%は最大割引の15%以内なので、そのまま生成されます。公開価格35万ドル分の契約を依頼した企業は、TCVの上限30万ドルを超えるため、営業が対応するフローに送られます。公開価格3万ドル分の契約なら、TCV型の最小の金額に届かず、買い手の属性型の割引だけが付きます。

割引の上限と、営業へ引き継ぐ条件を決める

全体の歯止めは、二つ

料金表の型に関わらず、すべての料金表に効く、全体の設定が二つあります。(Express Private Offerの設定)

  • TCVの上限:自動でオファーを出す契約額の上限です。超えた案件は、営業が対応します
  • 最大割引:どの料金表の組み合わせでも、合計の割引がこの値を超えないようにする上限です

最大割引を0%にすると、割引を出さない設定にもできます。自動化の目的が、割引の標準化なのか、営業の作業の削減なのかを、先に決めておくとよいでしょう。

この二つは、買い手の属性型の弱点を補う設定でもあります。買い手の回答が自己申告であっても、最大割引が決まっていれば、設計上の損失は一定の範囲に収まります。これは公式ドキュメントの記述ではなく、本記事の設計上の提案です。

営業に引き継ぐ条件

営業が対応するフローに送られるのは、公式ドキュメントが挙げる次の場合です。(動作の流れ)

  • 契約額が、全体のTCVの上限を超える場合
  • 買い手が、買い手の属性型で設定した条件を満たさない場合

この振り分けにより、複雑な案件や高額な案件には営業が対応し、標準的な案件だけが自動で処理されます。(動作の流れ)

一方で、公式ドキュメントに書かれていない点もあります。

  • 営業が対応するフローに送られた案件が、AWS Partner Centralのどの画面に、どの形式で届くのか
  • 契約期間の上限を超える期間を、買い手が希望した場合の扱い(期間にもとづく割引は、初期のリリースでは未対応と書かれています)

特に、営業に送られた案件の届き方は、体制づくりに直結します。Request Private Offerのボタンから届いた依頼は、AWS Partner Centralに招待として届くと、公式ガイドが説明しています。(Private Offerの作成)ただし、Express Private Offersで基準外になった案件が、同じ経路で届くとは、公式ドキュメントに記載がありません。設定画面と、AWSの担当者への確認で、届き方を確かめてから、営業の担当者を決めてください。

案件の分け方を決める手順

自動にする案件と、営業に回す案件を、次の順で決めます(運用上の提案です)。

  1. 自動にしてよい案件の上限を決める:過去の案件の契約額を並べ、通常は営業の判断が不要だった範囲を、TCVの上限にします
  2. 割引の最大値を決める:過去に出した割引のうち、承認なしに出せた範囲を、最大割引にします
  3. 割引の根拠を選ぶ:数量の違いで割り引くなら、ディメンション型です。契約額の大きさで割り引くなら、TCV型です。この二つは同時に使えません
  4. 買い手の属性を使うかを決める:業種や規模で割引や対象を分けたい場合に、買い手の属性型を加えます。自己申告であることを前提に、最大割引で受け止められる範囲に収めます
  5. ディメンションの説明を書く:買い手が選ぶ手がかりになるため、250文字以上で、単位と用途を具体的に書きます
  6. 想定する案件を一覧にして確かめる:数量、契約額、回答の組み合わせごとに、期待する割引と、自動か営業かの振り分けを書き出し、設定と照らします

通常のPrivate Offerに残すべき案件は、料金表で表せない条件が必要な案件です。たとえば、期間にもとづく割引や、独自の契約条件の交渉が必要な案件は、公式ドキュメントが挙げる範囲では、料金表で扱えません。こうした案件の発行手順は、AWS MarketplaceのPrivate Offerとは?に戻ります。

公開前に確認すること

読者が次に取る行動を、順にまとめます。

  1. 自社の製品が、SaaS ContractかSaaS Contract with Consumptionであることを確認する
  2. ACEへの所属と、AWS Partner CentralとAWS Marketplaceのアカウントのリンクが済んでいるかを確認する
  3. Request Private Offerのボタン機能のオンボーディングが完了しているかを確認する
  4. 料金表に使うディメンションを決め、必要ならカスタムディメンションを作る
  5. TCVの上限と最大割引を、過去の案件から決める
  6. 料金表の型(ディメンション型かTCV型か、買い手の属性型を加えるか)を選ぶ
  7. 営業に送られた案件を、誰が、どの画面で受け取るかを確認する

価格表そのものの見直しが必要な場合は、AWS MarketplaceのSaaS料金モデルの整理から始めてください。料金表で決めた契約額を、何回に分けて請求するかは別の設定です。その組み方は、AWS Marketplaceの分割払いとNet payment termsで扱います。

Deshimaで扱える範囲

Express Private Offersは、料金表と適格基準を設定し、買い手の依頼から自動でオファーを生成する、AWS Marketplaceの機能です。Deshimaの見積自動生成機能ではありません。Express Private OffersへのDeshimaの対応は、2026年10月28日時点で確認できていないため、対応の可否は個別にご相談ください。

自動見積もりの前提になるのは、SaaSの掲載と、購入後の連携の準備です。Express Private Offersの対象は、有効なSaaS ContractまたはSaaS Contract with Consumptionの掲載で、まず掲載が済んでいる必要があります。(Express Private Offerの設定)掲載の手順は、AWS MarketplaceにSaaSを出品する方法で、七つの工程に分けて整理しています。

購入後の連携では、Deshimaは、購入者と契約の情報の取得と同期、利用申請フォーム、Amazon EventBridgeへのイベント発行を担います。自社SaaSでは、そのイベントを既存のユーザーやテナントに結び付け、契約に応じた機能、数量、利用可否を反映する処理を実装します。具体的な分担は、導入する構成に応じてご確認ください。

2026年10月28日時点のDeshimaの対応範囲は、SaaS Contract型のみで、従量課金(メータリング)とChannel Partner Private Offer(CPPO)は対象外です。Concurrent Agreementsには対応済みです。Express Private Offersの対象にはSaaS Contract with Consumptionが含まれますが、Deshimaが対応する料金モデルはSaaS Contract型のみです。

Deshimaの利用料は、初期費用と月額費用がどちらも0円で、費用が発生するのは製品が売れたときの販売手数料のみです。料率は個別にご提案します。対応範囲はトップページのFAQに、料金の考え方は料金のセクションに記載しています。

Deshimaは更新が多いため、最新の機能と対応範囲は、無料のアカウントを作成したうえで、プロダクト内のドキュメントでご確認ください。

よくある質問

AWS MarketplaceのExpress Private Offersとは何ですか?
販売者が登録した料金表(rate card)と適格基準にもとづき、AWS MarketplaceがPrivate Offer(プライベートオファー)を自動で生成する機能です。買い手は製品ページのボタンから依頼し、基準を満たせばオファーがすぐに生成されます。基準を満たさない案件は、販売者の営業が対応するフローに自動で送られます。標準的な案件を自動で処理し、営業は戦略的な案件に集中できる、とAWSは説明しています。
通常のPrivate Offerとの違いは何ですか?
通常のPrivate Offerは、販売者が交渉した条件をAWS Partner Centralで入力して作成します。Express Private Offersは、買い手が製品ページから依頼し、販売者が事前に決めた料金表と適格基準でオファーが自動生成されます。価格は個別の交渉ではなく、料金表の割引で決まります。基準外の案件は営業が対応し、交渉の余地が大きい案件は、従来どおり通常のPrivate Offerで扱います。
どのSaaSの料金モデルで使えますか?
AWSの公式ドキュメントは、SaaS Contract(SaaS契約。契約期間と購入する権利をあらかじめ定め、前払いまたは支払スケジュールで請求する料金モデル)と、SaaS Contract with Consumption(従量制料金によるSaaS契約。契約の料金に加えて超過分を従量で請求する料金モデル)を対象としています。SaaS Subscription(SaaSサブスクリプション。時間単位の使用量に応じて請求する従量課金の料金モデル)は、確認した公式ドキュメントでは、対象として挙がっていません。なお、SaaS Contract with Consumptionでは、従量の部分には割引を適用できず、公開価格のままです。
見積もりの条件に合わない顧客はどうなりますか?
買い手が基準を満たさない場合、たとえば契約額が販売者の設定したTotal Contract Value(TCV)の上限を超える場合や、買い手の属性の要件を満たさない場合は、販売者の営業が対応するフローに自動で送られます。この仕組みにより、複雑な案件や高額な案件には営業が対応し、標準的な案件だけが自動で処理されます。なお、割引の階層の下限に届かない数量は、営業に送られず、割引0%のオファーになります。
買い手の属性を使った割引は、AWSが内容を検証してくれますか?
AWSは、買い手が入力した回答を検証しないと公式ドキュメントに明記されています。買い手の属性にもとづく料金表では、買い手が質問に自己申告で答え、その回答が割引の対象になるかどうかを決めます。そのため、大きな割引を自己申告だけに依存させないように、割引の上限と契約額の上限を、全体の歯止めとして設定しておくことが重要です。
Express Private Offersを使うために、何が必要ですか?
販売者は、有効なSaaS ContractまたはSaaS Contract with Consumptionの掲載を持ち、Request Private Offerのボタン機能のオンボーディングを完了している必要があります。あわせて、料金設定に必要なAWS IAMの権限が必要です。ボタン機能そのものには、APN Customer Engagements Program(ACE)への所属と、AWS Partner CentralとAWS Marketplaceのアカウントのリンクが前提です。